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元日本兵の日章旗、遺族の元へ 豪州から75年ぶり帰還

日章旗を手にするチャールズワースさん(左)と匡子さん

 オーストラリア人男性が保管していた日章旗が3月25日、本来の所有者で1944年のインパール作戦に参加してミャンマーで戦死した郡山市出身の元日本兵阿部睦雄さん=当時(27)=の遺族に返還された。25日は命日に当たる。
 オーストラリア・アデレード在住の会社員リアム・チャールズワースさん(29)が郡山市役所であった返還式で、阿部さんの義妹で郡山市の匡子(まさこ)さん(84)に手渡した。
 日章旗には「祝入営 阿部睦雄君」「祈 武運長久」とあり、徴兵前の大学や職場時代の仲間とみられる約80人の寄せ書きがある。
 チャールズワースさんが2年前、祖父の遺品から発見した。海軍所属だった祖父が香港入港時、英兵から入手したとみられるという。日本遺族会を経由して遺族を捜し当てた。
 郡山市遺族会によると阿部さんは当時の東京水産大卒業後、農林省在職中に徴兵された。中国各地を転戦した後、インパール作戦で命を落とした。
 匡子さんは「長い間大事に保管していただき感謝している。遺骨と思って大切にしたい」と話した。チャールズワースさんは「75年間、敬意を持って守ってきた。返還できて祖父も誇らしく思っているだろう」と語った。


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2019年04月03日水曜日


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