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<釜石大観音>鉄のまち見守り半世紀、7、8日に記念式典

釜石湾を一望して立つ釜石大観音
釜石大観音とハート形のモニュメント

 岩手県釜石市のランドマークとして親しまれている釜石大観音で7、8の両日、建立50周年の記念式典がある。東日本大震災に耐え、鉄のまちの盛衰を見つめてきた観音像を中心に法要を営み、コンサートなどを催す。
 釜石湾を一望して鎌崎の先端に立つ観音像は高さ48.5メートル。釜石市の石応禅寺が、度重なる津波や戦時中の釜石艦砲射撃などで犠牲になった人々の供養と平和を祈念し、1970年4月8日に建立した。
 「正確には建立から49年だが、今年の釜石は三陸鉄道リアス線の開業、釜石花巻道路の全通、ラグビーワールドカップと行事がめじろ押し。これに合わせようと数え年で50周年とした」と住職の都築利昭さん(49)。
 免震構造の観音像は、震災の揺れにもほぼ無傷で耐え抜いた。当時、境内にいた職員の佐々木富也さん(67)は「津波のしぶきが岬の中ほどまで上がった。引き波で湾の底が見えた」と大津波の様子を振り返る。
 近年の入場者は年間1万人前後で、建立当初の約3分の1に減少。カップル向けのモニュメントを設置したり、英語や中国語の案内板を整備したりして拝観客の増加に力を入れている。
 都築さんは「信仰と観光の両面で一層親しまれるよう努力したい。8日の記念法要では、これまでの支援に感謝し、震災犠牲者を供養したい」と話す。記念式典では観音像をかたどったキャラクター「かのっち」を披露する予定だ。
 7、8の両日は拝観無料。仲見世通りは7日、フリーマーケットなどのイベントを開催する。


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2019年04月04日木曜日


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