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あれ!違ったの? 秋田の珍味「棒アナゴ」クロヌタウナギだと思っていたら実は・・・

「夏のスタミナ食」として男鹿地方で親しまれている棒アナゴ。独特の食感が人気だ(男鹿なび提供)
研究グループが能代沖で取ったキタクロヌタウナギ(杉山客員教授提供)

 秋田県男鹿地方で人気の珍味「棒アナゴ」が従来考えられていたクロヌタウナギではなく、太平洋側にも生息する別種のキタクロヌタウナギであることが、秋田県立大と茨城大などの調査で分かった。ヌタウナギ類は高値で流通しており、研究者は「持続的な利用には資源管理が必要。その基本となる分類が分かった」と意義を説明する。
 ヌタウナギ類は顎のない無顎(むがく)類の仲間。国内では5種類ほどが確認され、日本海側の秋田や山形、新潟の各県で漁獲されている。男鹿地方では干して棒状に加工し、焼いて食べる。棒アナゴと呼ばれ、ホルモンのような食感がある。夏のスタミナ食として親しまれている。
 研究グループは2017年の調査で、秋田沖で取れた品種がクロヌタウナギと別種の可能性があることをつかんだ。能代沖や千葉県銚子沖などで漁獲したサンプルを加えて形態を比較し、DNA解析を行った。
 2種の違いは口の内側にある一体化した歯の数。調査でクロヌタウナギは静岡県駿河湾沖、千葉県安房勝山沖と太平洋の一部海域で生息を確認した。これに対し、キタクロヌタウナギは秋田沖などのほか銚子沖や神奈川県江ノ島沖など広い範囲で見つかった。
 こうした点を踏まえ、研究グループは日本海側で漁獲される種はキタクロヌタウナギと結論付けた。秋田県立大生物資源科学部の杉山秀樹客員教授(魚類学)は「秋田で漁獲されるキタクロヌタウナギは広く分布していることが分かった。未解明の部分が多く、日本近海でのヌタウナギ類研究の足掛かりになる」と話している。
 研究成果は3月31日付のアジア水産学会誌電子版に掲載された。


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2019年04月04日木曜日


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