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<改元詐欺>100万円被害も 拡大気配に宮城県警が注意喚起「個人に必要な手続きなし」

改元にかこつけた特殊詐欺への注意を呼び掛ける「みやぎセキュリティメール」(写真の一部を加工しています)

 5月1日の改元にかこつけて、「手続きが必要」など虚偽の説明で現金をだまし取ろうとする特殊詐欺の拡大が懸念されている。宮城県岩沼市では80代女性が現金100万円を詐取される事案も発生。全国でも同様のケースが相次いでいるとみられ、宮城県警は「改元で個人に必要な手続きはない」と注意を促している。
 県警によると、岩沼の事案は新元号「令和」が発表された1日に発生した。
 「過払いの『保険金』がある。元号が変わるので、きょう中に手続きをしないといけない」。発端は市職員を名乗る男の電話だった。女性は自宅を訪れた銀行員を名乗る男にカードを渡し、その日のうちに現金自動預払機(ATM)で現金を引き出された。
 塩釜市の女性(78)宅にも3月28日、市職員を装う男から「元号が新しくなるのでキャッシュカードも変更する必要がある」と電話があった。女性は自宅に来た別の男にカードを渡したが、すぐに詐欺と気付き被害を免れた。今月2日には仙台市内の男性宅にも同様の電話があったという。
 警察庁は各都道府県警に改元絡みの詐欺の状況報告を求めており、被害は全国で発生しているとみられる。宮城県警は犯罪発生情報を発信する「みやぎセキュリティメール」で注意喚起するなど警戒を強める。
 警察庁のまとめによると、東北の2018年の特殊詐欺被害額は約8億8600万円。17年から約2億1900万円減少した。全国でも15年以降減少し続けており、犯行グループは詐欺を成功させるため話題の言葉を使っているとみられる。
 県警捜査2課は「元号になじみのある高齢者が特に狙いやすいと犯行グループが考えている可能性はある」と分析。「うまい話はないと肝に銘じ、絶対にだまされないよう注意してほしい」と呼び掛ける。


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2019年04月05日金曜日


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