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百貨店「大沼」米沢店8月閉店 業績悪化「改善難しい」

8月で閉店する百貨店大沼米沢店

 経営再建中の百貨店大沼(山形市)は4日、米沢店(米沢市)を8月15日で閉店すると発表した。米沢店は1990年代初めの最盛期は約60億円の売り上げがあったが、郊外型店舗との競合激化などから2019年2月期決算では約12億円に落ち込んでいた。
 昨年4月には再生計画の一環として4〜6階を閉鎖する一方、生鮮売り場を拡張するなどしてリニューアルオープンしたが、収益改善につながらなかった。
 米沢市で記者会見した永瀬孝社長は「米沢店は10年近く低迷が続いた。最近の4、5年は特に落ち込みが目立ち、改善は難しいと判断した」と説明した。
 永瀬社長によると、米沢店の従業員約50人は本店への配置転換などで継続雇用し、土地を含めた米沢店の不動産は売却を目指す。学生服の取り次ぎや贈答品などの販売は、今年中に米沢市内で別の店舗を借りて再開する計画だという。
 大沼は昨年4月、経営悪化に伴い、投資ファンドのマイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM、東京)が創業家から経営を引き継いだが、資金難で再生計画が難航。大沼の幹部社員でつくる「大沼投資会社」は今年3月、MTMに対する債権を東京の会社から有償で譲り受けて新たな親会社となり、永瀬氏が社長に就いた。
 米沢商工会議所の吉野徹会頭は「地元商店街はもとより、地域に与える影響は大きく、憂慮している」とのコメントを出した。米沢店は17日から閉店セールを行う。


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2019年04月05日金曜日


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