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火災、津波、かさ上げ立ち退き…陸前高田のジャズ喫茶、支援に感謝し4度目開店へ

店舗再建に向けて仮設住宅の自宅でレコードを保管する冨山さん

 東日本大震災の津波で流失した岩手県陸前高田市のジャズ喫茶「h.イマジン」が8月、かさ上げされた中心市街地に再建される。店主の冨山(とみやま)勝敏さん(77)は、これまでに火災、津波、立ち退きと3回も店舗を失う憂き目に遭った。建設費の高騰で資金は不足気味だが「居心地のいい場所を作りたい」と4度目の開店を目指す。
 新店舗は木造2階で延べ床面積は約100平方メートル。以前の店に比べると手狭だが「多くの支援者の思いがこもった店にしたい」と恩返しを誓う。
 2003年、定年退職後に東京から大船渡市に移り住んでジャズ喫茶を開店した。店舗は10年に火災で焼失。陸前高田市の旧高田町庁舎を改装して再開したが、開店から3カ月足らずで震災の津波に襲われた。
 大船渡市で仮営業を続けながら、14年には陸前高田市の店舗跡地に震災ボランティア向けのバンガローを整備。喫茶店を併設しようとしたが、かさ上げ工事の対象地になって15年10月、転出を余儀なくされた。
 念願の新店舗には1950〜70年代のモダンジャズを中心に約3000枚のレコードやCDをそろえる予定だ。再起を応援する全国のジャズファンが「開店を楽しみにしている」と中古レコードやアンプを寄贈してくれた。
 ただ、店舗の建設費は当初の見込みから500万円増えた。復興庁のクラウドファンディング支援事業を活用し、ウェブサイト「キャンプファイヤー」で寄付を募っている。


2019年04月06日土曜日


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