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<東北3県議選>前哨戦制し弾みを 参院選出馬予定者、支持拡大へ動く

気勢を上げる有権者。各党は夏の参院選と連動させた戦略で県議選を戦う=3月29日、秋田市

 7日の投開票日に向けて舌戦が続く青森、秋田、山形の東北3県議選で、今年夏に控える参院選の立候補予定者が、支持拡大に動いている。統一地方選の県議選が参院選直前に行われる12年に1度の「亥(い)年選挙」。前哨戦で弾みをつけようと、自民党は足場固めに奔走し、全員新人の野党は県議選候補の集会などで精力的に顔を売り込む。

<組織を引き締め>
 秋田選挙区で2013年の参院選で初当選した自民現職の中泉松司氏(39)は、県議選候補の集会や街頭演説に足を運ぶ。フェイスブックなどでの発信もこまめに続ける。
 13年の選挙は政権与党だった民主党(当時)の失速という追い風もあっただけに「今回は自力が試される」(自民県連幹部)。金田勝年衆院議員(秋田2区)も県議選候補の応援に駆け回り、組織を引き締める。
 立憲民主など野党3党と連合秋田の要請を受け、3月上旬に参院選への立候補を決めた寺田静氏(44)は、3月29日の県議選告示前からあいさつ回りを重ねる。同月下旬の自らの集会には県議選候補や関係者ら約500人が集まり、存在感を示し始めた。
 山形選挙区の自民現職大沼瑞穂氏(40)は大票田の山形市を精力的に回る。2万票差で辛くも初当選した13年は、県庁所在地で野党候補に後じんを拝した。「県の発展は県議との連携に懸かっている」と、国とのパイプ役を強調する。
 3野党統一候補として3月初めに名乗りを上げた元山形放送アナウンサー芳賀道也氏(61)。県議選では立民、国民、社民各党の公認候補らの街頭演説や集会で積極的にマイクを握る。
 陣営は「擁立の遅れが気にならないほどの知名度で応援要請も引く手あまた。相手の目の色も変わった」と手応えを口にする。
 青森では県議選に続き、知事選が5月16日に告示、6月2日に投開票される。自民県連幹部は「ホップ(県議選)、ステップ(知事選)、ジャンプ(参院選)と勝ち抜く」と戦略を語る。
 一斉に改選期を迎える県政界。県議選と知事選で勢いに乗り、参院選で自民現職の滝沢求氏(60)を再選へと導く青写真を描く。
 滝沢氏は党県連が公認、推薦する県議選の全候補者34人の選挙事務所を行脚し、緒戦勝利に力を入れる。
 立民公認で参院選に立つ元県弁護士会会長の小田切達(さとる)氏(61)は県議選告示後、弘前市で立民新人の第一声に駆け付けた。自民一強状態にある県議会を指し、「行政となれ合いチェック機能を失った議会、緊張感のない議員は今の国と同じだ」と強調。国政与党への批判票の取り込みを狙う。

<共闘議論進まず>
 青森、秋田、山形の共産党各県委員会はそれぞれ新人の斎藤美緒氏(39)、藤本友里氏(39)、浜田藤兵衛氏(65)を擁立した。
 共産は山形では政策合意できれば候補者調整に応じる構えだが、青森と秋田では現段階で議論に進展はない。野党共闘の鍵を握る共産との連携の行方が見えてくるのは県議選後になる。


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2019年04月06日土曜日


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