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<夜の森の桜>窓越しの花見「待っていてくれた」 福島・富岡 帰還困難区域、9年ぶり町民ら観賞

町民らを乗せ、帰還困難区域内の桜並木を走るバス=6日午前、福島県富岡町の夜の森地区

 福島県富岡町で6日、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にある夜の森地区の桜並木を走るバスが運行され、町民らが9年ぶりの花見を楽しんだ。
 約900人が参加。10台のバスが次々と運行し、帰還困難区域内の1.5キロを含むコースを約20分かけて巡回した。区域内では約300本のソメイヨシノが見頃を迎え、町民らは車窓から写真を撮るなどして眺めた。
 桜並木は全長が2.2キロで、多くが帰還困難区域内にある。町民の心のよりどころである夜の森の桜と帰還困難区域内の再生への動きを見てもらおうと、町がバス運行を企画した。
 富岡町から郡山市に避難している無職宗像キイ子さん(68)は「人の気配がないのは寂しいが、やはり夜の森の桜が一番。誰もいなくても桜は毎年咲き、みんなを待っていてくれたんだと思った」と話した。


2019年04月07日日曜日


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