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<卓球>張本、決勝逃す またも中国の壁 落胆にじむ

男子準決勝 中国の樊振東(左)に敗れた張本

 卓球のアジア・カップ第2日は6日、横浜文化体育館で行われ、日本勢は男子の張本智和(木下グループ、仙台市出身)と丹羽孝希(スヴェンソン、青森山田高−明大出)、女子の石川佳純(全農)がそれぞれ準々決勝に勝ったが、準決勝で敗れ、7日の3位決定戦に回った。準決勝で張本は世界ランキング1位の樊振東(中国)に1−4、丹羽は世界選手権2連覇中の馬竜(中国)に0−4、石川は陳夢(中国)に1−4で屈した。
 平野美宇(日本生命)は8強入りを懸けたプレーオフで陳思羽(台湾)を3−0で下し、準々決勝は朱雨玲(中国)に2−4で敗れたが、5〜8位決定予備戦で田志希(韓国)に4−1で勝って5、6位決定戦に進むことが決まった。
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 張本がまたも中国の壁にはね返された。前日のリオデジャネイロ五輪王者・馬竜(中国)戦に続き、準決勝で世界ランク1位の樊振東(中国)に屈した。「一球一球の質や大事なところでミスしない部分で相手が上だった」。小さな声に落胆がにじむ。
 勝負強さに差が見えたのが第4ゲーム。9−9から、フォア側へのサーブに対して回り込み、最も自信のあるバックハンドレシーブのチキータを放つ。鋭くクロスを突いた打球はわずかに外れた。「勝負に行った選択は間違っていないが、練習不足だった」。流れを手放したことを悔しがる。
 バックハンドの名手の樊振東に対し、「点を取るなら、バックハンドのストレートをフォア側に打ち抜くのがポイント」と狙いを定めていた。しかし「気持ちに余裕がなく、打ち急いでしまった」。思うようにコースに決まらずラリーに持ち込まれ、バックハンドの連打に押された。昨年は1次リーグで破っているが「前回が出来過ぎ。今回が本当の実力」。表情は硬い。
 2日間で世界1、2を争う実力者と戦った。バックハンドで攻める展開になれば通用したが、「それ以外の得点源が少ない。力の差を突き付けられた」と課題を認識している。
 東京五輪で金メダルを狙う張本の見る景色は違う。自らに慰めを許さなかった。(佐藤夏樹)


2019年04月07日日曜日


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