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<気仙沼大島大橋開通>命結ぶ希望の懸け橋

開通した気仙沼大島大橋を渡る車両。奥が大島=7日午後3時すぎ

 宮城県気仙沼市の大島と本土を結び、東北初の離島架橋となる気仙沼大島大橋(356メートル)が7日、開通した。島民の利便性向上や島内観光の振興に加え、非常時の緊急輸送路としての役割が期待される。東日本大震災からの復興の象徴に位置付けられ、地元の悲願が半世紀を経て実現した。
 大島側の橋付近であった開通式には村井嘉浩宮城県知事や菅原茂気仙沼市長ら関係者約220人が出席。村井知事は「震災で島民が長期間孤立し、命の道としての役割を再認識した。島の将来を支える希望の懸け橋として長く愛されてほしい」とあいさつした。
 菅原市長は「制約されてきた利便性と安全安心が向上する。悲願として待ち続けた島民に感謝し、多くの人に島に来てもらえるよう努力する」と強調した。
 テープカットとくす玉割りをした後、関係者と島民らは歩いて橋を渡り開通を祝った。式典後、午後3時に一般の通行が始まった。
 大島大橋は2014年11月に着工し、18年11月に工事が完了。工事費は約60億円。橋脚間の長さは297メートルで東日本最長のアーチ橋となる。架橋は大島の浦の浜地区と、本土側の国道45号を結ぶ県道大島浪板線(8.0キロ)整備事業の一環。橋を含む5.5キロが今回開通した。全区間の完成は20年度を予定している。
 大島は人口2447(2月末現在)で東北最大の有人島。橋の開通で本土との交通手段だった定期フェリーの運航は、7日夜で廃止された。
 架橋構想は1967年策定の県勢発展計画に初めて盛り込まれた。震災で島が孤立状態になったことなどから、国の復興事業で整備された。震災で大島では33人が犠牲となった。


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2019年04月08日月曜日


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