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岡山・倉敷の酒米、宮城・塩釜で醸造 復興支援が縁 味深まる

多くの来場者が訪れた「TAKO 蔵出し」

 宮城県塩釜市の阿部勘酒造は岡山県倉敷市産の酒米で造った純米吟醸「朝日」(愛称・TAKO)の新酒を発売した。同社で6日、新酒披露イベント「TAKO 蔵出し」が2年ぶりにあり、来場者は試飲を楽しんだ。
 東日本大震災からの復興支援をきっかけに続く塩釜と倉敷の交流の一環で、TAKOの発売は4年目。倉敷特産の下津井(しもつい)ダコをモチーフにしたデザインを、酒瓶に施している。
 原料の酒米「朝日」は明治期に「西の朝日、東の亀の尾」とたたえられた品種で、現在は岡山県でのみ栽培。同社が850キロを調達し、4合瓶で2300本を醸造した。
 蔵出しには地酒ファンらが次々と訪れ、倉敷産のたこ珍味や塩釜産のかまぼこなどをつまみに新酒の出来を確かめた。
 TAKOは塩釜市内の酒店15店で限定販売される。阿部勘の杜氏(とじ)の平塚敏明取締役は「昨年の西日本豪雨で稲が水に浸かり心配したが、上品な甘みのある後味すっきりの酒ができた。被災した倉敷のことを考えながら仕込んだ」と語った。営業担当の菅井信吉さんは「イベントが倉敷への橋渡しと塩釜の魅力発見のきっかけになれば」と話した。
 両市の交流イベントは7日もあり、塩釜市の壱番館で豪雨被災地支援チャリティー茶会が開かれた。


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2019年04月08日月曜日


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