宮城のニュース

仙台・宮沢橋の桜見納め 架け替え工事で移植か伐採

宮沢橋の架け替え工事に伴い、今の姿は見納めとなる桜=仙台市太白区根岸町

 広瀬川に架かり、仙台市若林、太白両区を結ぶ宮沢橋のたもとで、地域に愛された樹齢60年以上の桜が見頃を迎えつつある。市の都市計画道路整備の一環で、宮沢橋は11月に架け替え工事が始まる。桜は新たな橋の建設予定地にあり移植か伐採が避けられず、今の姿はこの春で見納めとなる。住民は橋の一新に期待を寄せつつ、桜との別れを惜しんでいる。
 桜は太白区側の橋の北側のソメイヨシノで、広瀬川に向かって枝を広げている。満開になると土手や川面を薄いピンク色に染め、市民の目を楽しませてきた。地元の根岸町内会(太白区)が1959年5月、当時は皇太子の天皇陛下と美智子さまのご成婚を記念し、当時の宮城農高の敷地内(現仙台南高)と共に植樹した。
 宮沢橋交差点の一角で食堂を経営する大竹篤子さん(60)は「ここに嫁いだ約30年前には、既に立派な桜だった。なくなるのは寂しいね」と残念がった。
 市によると、新しい宮沢橋は現在より約30メートル北側に架けるため、桜がある位置に橋台(幅約27メートル、奥行き約11メートル)を設置しなければならないという。
 市は桜が移植に耐えられるかどうか、樹木医に確認している。移植が困難な場合に備え、接ぎ木により後継の木も育てている。
 町内会の吉沢法雄会長(73)は「桜を残してほしい気持ちはあるが、市民の利便性が良くなる工事なので仕方がない。平成の最後にきれいに咲き誇ってほしい」と願う。


関連ページ: 宮城 社会

2019年04月10日水曜日


先頭に戻る