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釜石駅前「高炉の灯」時々消えていた 復興の象徴、鉄の意志でも強風防げず

アーチ上部の「高炉の灯」が消えた「鉄のモニュメント」=7日夜

 近代製鉄発祥の地・岩手県釜石市のJR釜石駅前にともる「高炉の灯」が、消えた。碑には「ものづくりの灯を永遠に」と刻まれているが、実はこれまでも強風などで度々消えているという。
 灯は7日以前に消えたとみられる。「鉄のモニュメント」の周りでは8日、観光客が不思議そうに何度も確認。東京から訪れた女性は「なぜ消えているのかしら」と首をかしげた。
 モニュメントは2007年、近代製鉄発祥150年を記念して新日鉄(当時)が釜石市に寄贈。火種は、製鉄所が大切に管理していた高炉の火から採火した。
 東日本大震災でガスの供給が止まった際も製鉄所から分灯し、今では復興の象徴としても親しまれるようになった。
 ただ市によると、密閉構造でないため、消えるのは決して珍しくない。野田武則市長は「物理的な火は消えることもある。精神的な灯を絶やさなければいいのではないか」と話す。
 消えるたびに製鉄所から火種をもらうのでは迷惑を掛けるとして、消えた灯は8日午後、連絡を受けた釜石ガスが駆け付けて再点灯した。


2019年04月10日水曜日


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