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体罰・不適切指導防止へ 仙台市教委、教職員向け手引刷新

 仙台市教委は市立小中高校の教職員向けに「体罰・不適切な指導防止ハンドブック」を作成し、10日の合同校長会で配布した。いじめ防止条例の施行を踏まえ、体罰のみ記載した現行ハンドブックを刷新。暴言、無視、威圧的行為など不適切な指導の禁止も加えた。
 A4判、39ページ。不適切な指導として「人格や存在を否定する発言」「自尊感情を傷つける行為」「恐怖感や不安感を与える行為」などを挙げ、子どもに問題行動の過ちや責任を自覚させ、粘り強く説明する「毅然(きぜん)とした指導」を求めた。
 市立学校で過去に実際にあった体罰、不適切な指導の事例18件も列挙し、それぞれの問題点を解説した。
 理科の授業でピンセットをコンセントに差し込んだ生徒に対し、給食台を蹴って指導した男性教諭のケースは「威圧的な行為で不適切。教員は怒りの感情をコントロールするスキルが求められる」と指摘した。
 市立小中高では2017年度、計287件の体罰と不適切指導があったことが、市教委が実施した児童生徒へのアンケートで判明し、教職員212人が懲戒処分や指導などを受けた。
 市教委の寺田潤教職員課長は「暴力に頼らず子どもの心を動かす指導の手掛かりとしてハンドブックを活用してほしい」と語った。


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2019年04月11日木曜日


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