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沿岸の防災拠点再開 名取市消防、閖上に出張所

テープカットで閖上出張所の完成を祝う関係者

 東日本大震災の津波で全壊した宮城県名取市消防署閖上出張所が閖上地区で移転新築し、10日、業務を始めた。地域の消防防災拠点と位置付けられ、津波発生時の緊急避難先にもなる。
 現地で同日あった落成式で、山田司郎市長が地元関係者ら約70人を前に「住民にとって心のよりどころとなる」とあいさつ。市消防本部の木皿正之消防長は「地域の安全のため、職員一丸で取り組む」と述べた。
 新庁舎は高さ9メートルの鉄筋コンクリート2階で、建築面積は約180平方メートル。職員8人の2交代制で、常時3人が勤務する。管轄エリアは名取市閖上、下増田両地区で、水槽付き消防ポンプ車1台が配備された。庁舎南側に屋外階段を取り付け、津波発生時には職員や消防団員、付近を通行中のドライバーらが屋上に避難できる。津波警報などが発令されると、屋外の表示板で避難を呼び掛ける。
 閖上出張所では津波のため、避難誘導中だった消防職員3人が殉職した。新庁舎は震災前の旧庁舎から内陸側に約1キロ移転した。


2019年04月11日木曜日


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