福島のニュース

<参院選福島>野党共闘、3度目成るか 自民現職と「女性対決」狙う

水野氏(中央左)を擁立する増子氏(中央右)ら5者協議会メンバー。共産党を含めた野党共闘を模索する=2日、福島市内
自民県連の定期大会で参院選への意気込みを語る森氏=3月24日、福島市内

 今夏の参院選福島選挙区(改選数1)は、国民民主党県議の新人水野さち子氏(57)が2日に立候補を表明し、与野党の顔触れが出そろった。水野氏を支援する野党3党などは、3選を目指す自民党現職の森雅子氏(54)との「女性対決」の構図に持ち込みたい考え。県委員会書記長の新人野口徹郎氏(43)を擁立した共産党との候補者調整が必要で、実現すれば国政選挙で3度目の野党共闘になる。

 「福島の反自民勢力の思いを受け止めてほしい」
 3月31日、水野氏に立候補を要請した連合福島の今野泰会長はこれまで「反自民」とペアで語っていた「非共産」のフレーズを封印。野党共闘への配慮をのぞかせた。
 水野氏は立憲民主、国民民主、社民の各党県連と無所属議員、連合福島の「5者協議会」が擁立。国民県連代表の増子輝彦参院議員(福島選挙区)が複数人に打診し、政治経験を見込んで水野氏に絞った。
 水野氏は会津若松市選挙区選出で、現在2期目。国政に転じた小熊慎司衆院議員(比例東北)の後継として2011年県議選に旧みんなの党から立候補し、初当選した。その後も小熊氏と行動を共にし維新、民進などの政党を渡り歩いた。
 2日の水野氏の立候補表明を受け、協議会は共産党を巻き込んだ野党共闘の構築を狙う。
 県内の野党共闘は16年参院選と17年衆院選で与党候補を破った実績がある。16年は旧民進党の増子氏を統一候補とし、17年は、同じく旧民進だった金子恵美衆院議員(福島1区)が無所属で出馬したのに伴い共産が独自候補を取り下げた。
 「福島で勝てないなら全国32の1人区はどこも勝てない。共産が持つ6万票は大きい」。福島の非自民勢力の底堅さを知る国民県連幹部は、現職相手でも勝機は十二分にあるとみる。
 共産側も候補者調整の可能性を否定しない。県委員会幹部は「各党の票を単純に足し合わせる算数の論理ではなく、『原発ゼロ』など大義を掲げた上で本気の共闘を展開するべきだ」と訴える。
 迎え撃つ自民県連は森氏3選に向けた態勢の構築を急ぐ。3月24日の定期大会では「圧勝」を目指す特別決議を採択した。
 席上「福島選挙区で党の議席を必ず守る。福島の復興を止めない」と声を張り上げた森氏。今月中旬からは地元いわき市など5カ所で国政報告会を開く。
 改選数が2から1に減った13年参院選は現職同士の対決をダブルスコアで制したが、県連関係者は「当時のような自民への追い風は今はない。野党共闘なら厳しい戦いになる」と気を引き締める。


関連ページ: 福島 政治・行政

2019年04月11日木曜日


先頭に戻る