宮城のニュース

<涌谷町長死去>人柄しのび葬儀に600人超参列「気持ち酌み取れず悔しい」「遠くから見守って」

参列者が大橋氏をしのんだ

 宮城県涌谷町長を務め、4日に69歳で急逝した大橋信夫氏の葬儀が11日、同町の葬祭会館で営まれた。自治体の首長ら県内外の600人超が参列し、大橋氏を悼んだ。
 参列者が葬儀会場に入りきれず、通路にあふれた。後援会長の中村功元県議があいさつし、「(急逝の2日前に)町長室で今後の予定を話し合っており、亡くなるとは夢にも思わなかった。気持ちを酌み取れなくて悔しい」と語った。
 小牛田農林高の同級生でみどりの農協の大坪輝夫組合長は「沈着冷静な性格が光った。町全体が知恵を出し合う姿を遠くから見守ってほしい」と弔辞を述べた。
 大橋氏は涌谷町出身で1991年、町議に初当選した。連続6期務めた後、2015年の前回町長選で初当選した。
 町長就任後、基幹産業の農業の振興に取り組み、町の特産品として玄米食専用品種「金のいぶき」を県内外に売り込んだ。黄金山工業団地の整備に着手して企業誘致も推進。移住者や新婚世帯を支援する独自の制度を導入するなど活性化策に手腕を発揮した。
 温厚な人柄を評価する声も多く、60代の女性は「偉ぶった態度がなく、まじめ。いつも笑顔で明るかった」と振り返る。中学時代の同級生の女性(69)=石巻市=は「今年は同級生が集まり、古希のお祝いをする予定だったのに」と残念がった。
 大橋氏は残りの任期で、長年の課題だった町財政の再建に意欲を示していた。自身がまとめた基本方針を4月5日、町議会全員協議会に諮る予定だった。急逝により、基本方針の策定への影響が懸念されている。
 町長選は5月21日告示され、26日に投開票される。町議の佐々木敏雄氏(65)が立候補の意向を示しているほか、複数が出馬の調整を進めている。


関連ページ: 宮城 社会

2019年04月12日金曜日


先頭に戻る