宮城のニュース

気仙沼に新種の川エビ 従来種よりはさみ大型、東京農大などが発見

「キタノスジエビ」と名付けられた新種の川エビ(東京農大提供)

 東京農大やNPO法人「森は海の恋人」(宮城県気仙沼市)でつくる研究グループが11日、気仙沼市の舞根湾に注ぐ川で新種の川エビを発見したと発表した。東日本大震災後に市内の河川や湿地で続けている生き物の調査で見つけた。主に東北と北海道に分布することから「キタノスジエビ」と名付けた。
 大きさは3〜4センチ。全国に分布するスジエビと酷似し、同種と考えられてきたが、はさみ部分が5〜9ミリとスジエビに比べて大きいことやDNAの解析から新種と分かった。
 国立科学博物館などでスジエビとして保存された標本を調べたところ、多数の新種が混在していたことが分かった。新種は北海道−兵庫県の日本海側と青森−宮城県の太平洋側に分布していた。
 陸前高田市から宮城県南三陸町までの範囲で生息が確認されたのは、コンクリート護岸などの人工物が少ない川に限られた。
 千葉晋東京農大教授(生態学)は「新種の分布は河川の豊かさや健全性が関係している可能性がある」と発見の意義を強調。森は海の恋人副理事長の畠山信さん(41)は「気仙沼の自然にはまだまだ見つかっていない良さや奥深さがある。今後も調査を続け、次世代に引き継ぎたい」と話した。


関連ページ: 宮城 社会

2019年04月12日金曜日


先頭に戻る