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<平成事件回顧・東北>(4)石巻3人殺傷事件(22年)当時少年に死刑判決

事件現場の民家を調べる捜査員=2010年2月10日、石巻市

 石巻市で2010(平成22)年2月に起きた3人殺傷事件は犯行の残虐性もさることながら、裁判史に残る判決が注目を集めた。
 仙台地裁は同年11月、殺人罪などに問われた元解体工千葉祐太郎死刑囚(27)=事件当時(18)=に、裁判員裁判で初となる事件当時少年への死刑判決を言い渡した。
 確定判決によると、千葉死刑囚は10年2月10日朝、共犯の男=同(17)、殺人ほう助罪などで有罪確定=と石巻市の交際相手の女性=同(18)=の実家に牛刀を持って押し入った。
 交際に反対していた女性の姉南部美沙さん=同(20)=と友人の大森実可子さん=同(18)=を刺殺。南部さんの知人男性=同(20)=にも大けがをさせ、女性を車で連れ去った。
 16年の最高裁判決は「事件の態様は冷酷かつ残忍で、当時18歳の少年であっても深い犯罪性に根差した犯行と言うほかない」と判断し、上告を退けた。
 通常の少年事件で重視される成育歴などの社会記録が考慮されない判決となり、議論を呼んだ。仙台弁護士会は地裁判決後、国に少年事件を裁判員裁判で裁くことの是非を検討するよう求める声明を発表した。
 弁護団は17年12月、仙台地裁に再審請求した。


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2019年04月12日金曜日


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