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<楽天>好調の背景にぶれない平石流采配 失敗後すぐに雪辱機会「星野さんから学んだ」

日本ハムとのホーム開幕戦で移籍後初本塁打を放った浅村(左)を笑顔で迎える平石監督=2日、楽天生命パーク宮城

 東北楽天は7勝3敗1分け(11日現在)で、パ・リーグ首位タイと見事なスタートダッシュを見せている。活発な打線、投手陣の踏ん張りなどさまざまな要因があるが、平石監督の信念を持った采配も見逃せない。これまでの起用法などから好調の背景を探る。
 平石流采配の特徴の一つに選手の気持ちを大事にする起用がある。3月29日のロッテとの開幕戦で4−2の六回2死一、二塁、1軍経験の少ない石橋が4番手で登板。レアードに逆転3ランを浴びた。それでも平石監督は「信頼して送り出している。次につなげてほしい」と責めなかった。
 2日後のロッテ戦、すぐに失敗を取り返す機会を与えた。石橋は持ち味の内角攻めで初勝利を挙げ、「再びチャンスをいただいた。その思いに応えたかった」と語った。
 4月5日のオリックス戦では遊撃の茂木が失点につながる失策をし、敗れた。翌日、攻守に安定する藤田を先発させる選択もあったが茂木を出した。今季1号を放った茂木は「挽回のチャンスをもらいありがたかった」と感謝した。
 ミスや失敗をした選手に雪辱の機会をすぐに与える手法は故星野元監督がよく用いていた。平石監督は「そこは星野さんから学んだ点」と話し「僕も選手の時はミスをすると、もやもやした気持ちが残った。それを早く解消しプレーに集中させるのも首脳陣の役目」と強調する。
 一方で引き締めるべきときにちゅうちょはない。2日の日本ハム戦。松井が一ゴロで一塁にベースカバーに入った際、捕球し損ねて先頭打者を出した。指揮官は「顔に当たった球をその後取りにいかなかったのが駄目。そこだけは喝を食らわせます」と、失策後のケアを怠った姿勢に苦言を呈した。
 7日のオリックス戦ではリズムの悪い先発藤平を2回1失点で降板させる早めの決断を下した。
 ある主力選手は「平石監督は迷った時に的確にアドバイスしてくれる。信じてプレーできる」と信頼を寄せる。選手の気持ちやプレーをしっかり観察し、ぶれずにマネジメントする青年監督がチームを乗せている。(中村紳哉、狭間優作)


2019年04月12日金曜日


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