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<参院選岩手>野党共闘の行方混沌「白紙あり得ない」

参院選岩手選挙区で立候補を表明している横沢氏と平野氏のポスター=盛岡市

 今夏の参院選を前に、野党勢力による岩手選挙区(改選数1)の統一候補擁立作業が、事実上振り出しに戻った。元パラリンピック選手横沢高徳氏(47)の擁立を決めていた共産、自由、社民の3党県組織は「白紙化はあり得ない」と反発。野党共闘の行方は混沌(こんとん)とするばかりだ。
 盛岡市にある共産党県委員会の事務所には12日、横沢氏の写真入りちらしが山積みに。計10万枚を作製したという。
 「この段階で候補交代の話があっても無理だ」。菅原則勝委員長は、降って湧いた再協議の流れに不快感を示した。
 再協議は小沢一郎自由党代表(衆院岩手3区)と玉木雄一郎国民民主党代表による11日の会談で浮上した。
 自由党主導の横沢氏擁立に異論を唱える国民民主党の階猛衆院議員(岩手1区)の意向を踏まえ、玉木氏が候補の白紙化を含めた他党との再協議を要請。これを小沢氏が受け入れた。
 玉木氏は岩手選挙区の事態打開が国民民主、自由両党による合流協議の「必要条件」と訴えるが、ある野党幹部は「国民と自由の混乱にこっちを巻き込むな」とあきれ顔だ。
 近づく参院選。社民党県連の小西和子代表は「仕切り直しでゼロからスタートしたら自民党に票を与えるようなもの」と迷惑そうに話す。
 横沢氏は3月中旬、自由党に推されて立候補を表明した。野党3党の集会でお披露目され、街角に小沢氏とのツーショットポスターが張られ始めたばかりだ。
 自由党県連副代表の木戸口英司参院議員は「小沢代表は『まず共産、社民の意見を聞く』という考えだろう。今は横沢氏と活動するだけ」と話す。
 県政界には「再協議したが駄目だった、と階氏に納得させる筋書きがあるのではないか」と読み「階氏こそ追い詰められている」との見立てもある。
 国民民主党県連の佐々木朋和幹事長は「玉木氏が県連の思いを受けて動いた」と再協議を歓迎。ただ、県連が統一候補に推す黄川田徹元衆院議員(65)自身が「本当に白紙に戻るのか」と事態をいぶかる。
 県内の主要労組が集まる27日の県中央メーデー(盛岡市)は、野党統一候補をアピールする格好の舞台だ。連合岩手の八幡博文会長は「野党間の距離感が広がってはならない」と各党に早期の決着を求める。
 岩手選挙区には自民党が4選を目指す平野達男氏(64)の擁立を決めている。


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2019年04月13日土曜日


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