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「大賞を心の支えに」 仙台短編文学賞授賞式

綾部さん(壇上左から3人目)ら受賞者の前で講評を述べる選考委員の熊谷さん

 第2回仙台短編文学賞(実行委員会主催)の授賞式が13日、仙台市青葉区の仙台文学館であり、「ビショップの射線」で大賞に選ばれた東京都の綾部卓悦さん(28)ら受賞者6人に賞状と副賞が贈られた。
 大賞受賞作は女子高校生と青年のチェスの対戦を通し、東日本大震災の被災地である仙台で暮らす息苦しさや違和感を描いた。綾部さんは「正直、バッシングを受けるかもしれないと迷いながら書いた作品だった。プロの作家を目指しているので、受賞は心の支え、自信になる。また仙台を舞台にした小説を書きたい」と語った。
 選考委員の直木賞作家熊谷達也さん(60)=仙台市=は講評で「小説の書き手に大事なのは、世の中の雰囲気が一つの方向に流れそうなとき『それは違う』と踏みとどまって見る目と足腰の強さ。それがこの作品にはある」と述べた。
 授賞式には文学関係者ら約50人が出席。文学賞は同市の出版社「荒(あら)蝦夷(えみし)」とプレスアート、河北新報社の3者でつくる実行委が創設した。第3回は7月1日募集開始、11月15日締め切り。選考委員は芥川賞作家の柳美里さん(50)=南相馬市=が務める。


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2019年04月14日日曜日


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