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<東北中央道開通>物流安定化や企業誘致期待 南陽高畠−山形上山IC 災害時代替ルートにも

 東北中央自動車道の南陽高畠−山形上山インターチェンジ(IC)間が13日に開通したことで、宮城、山形、福島3県の県庁所在地を中心としたエリアは、時計回りにも反時計回りにも行き来できる「ダブルネットワーク」で結ばれる。各界の関係者からは物流の安定化や企業誘致、医療環境の向上などに大きな効果を期待する声が上がる。

 物流面では、災害などで東北道、山形道、東北中央道のいずれかで通行障害が生じても、代替ルートで補い合えるようになる。東北六県トラック協会連合会(仙台市)は「時間短縮とリスク低減の効果は大きい。輸送範囲が広がることでチャンスも増え、南東北全体の活性化につながる」と歓迎する。
 山形県内では、ICへのアクセスを生かした工業団地の造成と企業誘致が活発化している。かみのやま温泉ICの隣接地に上山市が団地を整備するほか、山形、天童両市でも同様の計画がある。
 県産業立地室は「南東北3県の企業が受発注などで連携できる余地が広がり、沿線への投資価値は高まる。県としても、首都圏などをターゲットに積極的にPRしていく」と意気込む。
 救急搬送や通院治療といった医療環境の改善に関する期待も大きい。山形上山ICに近い山形大医学部(山形市)は2020年8月、東北・北海道で初となる重粒子線がん治療を開始する予定。
 同大病院の根本建二病院長は「東北中央道の開通でアクセスが良くなり、通院治療の可能性が広がる。重粒子線がん治療を受けながら観光を楽しむなどの相乗効果も考えられる」と話した。


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2019年04月14日日曜日


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