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<東北大総長論文撤回>有志、調査・再点検要望 広報室「特にお答えすることはない」

 東北大の井上明久元総長の論文に誤りがあったとして、日本金属学会が英文の会誌に掲載された3本を撤回したことを受け、東北大関係者が15日、「研究不正は認められない」とした東北大の調査報告書の再点検を求める要望書を同大に提出した。
 東北大多元物質科学研究所元所長の斎藤文良名誉教授が同大を訪れ、研究担当の早坂忠裕理事・副学長宛ての文書を提出した。要望書は東北大電気通信研究所元所長の矢野雅文名誉教授との連名で「調査報告書の結論に疑義が生じた場合、再調査した上で大学の見解を公表し、再発防止に努めるべきだ」と指摘した。
 金属学会は3月、金属ガラスに関する井上氏の論文3本について、試料写真が以前発表した別の金属の写真と同じだったことなどから「科学論文として不適切な誤り」などとして撤回した。
 外部有識者でつくる東北大の調査委員会は2016年12月、写真の使い回しを認定する一方、「研究不正は認められない」とする報告書をまとめた。
 取材に対し、斎藤名誉教授は「大学は学術への社会的信頼を保つためにも責任を果たしてほしい」と話した。東北大広報室は「特にお答えすることはない」と回答した。


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2019年04月16日火曜日


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