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ベンチャーの新製品量産化を支援 鋳物製造のコイワイ、宮城・大河原に新工場 鋳造と3Dプリンター技術融合

新工場に導入された国内最大の造形ができる金属3Dプリンター

 鋳物製造のコイワイ(神奈川県小田原市)は16日、宮城工場(宮城県大河原町)隣接地に建設した新工場「スタートアップファクトリーみやぎ」を報道機関などに公開した。長年培った鋳造技術と最先端の3Dプリンター技術を融合させ、新たな製品の量産化を目指すベンチャー企業のものづくりを支援する。
 新工場は鉄骨平屋で、3Dプリンター、鋳造、熱処理の3工場を整備した。床面積は計約2030平方メートルで、用地を除く総投資額は約8億7000万円。一部に経済産業省の助成金を活用した。
 3Dプリンター工場は国内最大の造形容積160リットルを持つ金属3Dプリンターを日本で初めて導入。自前の生産設備を持たないベンチャー企業などに有償で貸し出し、製品の試作などに使えるようにする。
 鋳造と熱処理の両工場には連続溶解炉、金型鋳造機などを備える。普段は水上バイクや船外機のエンジン部品といった少量多品種の製品を製造し、ベンチャー企業からの発注があれば既存の宮城工場と連携して量産も手掛ける。
 コイワイは設計、試作に関する基本的な技術やノウハウも提供する。ベンチャー企業の量産化に向けた工程をワンストップで支援し、市場に出るまでの費用や時間を削減する。
 小岩井豊己社長は「鋳造は原料が金属から樹脂に置き換わりつつある上、将来的に3Dプリンターによる製造がメインになる。新工場を近未来の鋳物工場と位置付け、新たな分野の取引先開拓を目指す」と話した。


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2019年04月17日水曜日


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