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読書欲そそる2万冊 仙台・出版社荒蝦夷が古書店をオープン

「自然災害を読む」「仙台・宮城を読む」など、独特な分類の「古本あらえみし」の店内

 仙台市の出版社荒蝦夷(あらえみし)が15日、宮城野区榴岡4丁目に「古本あらえみし」を開店した。ライター、編集者である土方正志代表(56)の蔵書を中心に、希少本や話題書を含め約2万冊がぎっしりと並ぶ。
 店は2階建て民家の1階約16平方メートルに開設。土方さんが資料として買い集めた写真集や東北の文学・歴史・民俗、災害関連のほか、趣味のミステリーや幻想文学の単行本、文庫本、雑誌を個性豊かに取りそろえている。
 店作りや値付けは親しい古書店主の助言を受けた。店内商品の最高額は2012年に亡くなった写真家深瀬昌久さんの作品集「鴉(からす)」の30万円。1908(明治41)年発行の夏目漱石の短編集「草合」の初版本は3万円とした。地方出版社の新刊コーナーも設け、初回は那覇市のボーダーインクを取り上げた。
 開店時には5、6人が列を作った。太白区の自営業中村清史さん(46)は「怪談や東北の作家が気になる。しばらく本から遠ざかっていたが、読書欲がくすぐられた」と喜ぶ。外国文学と思想・哲学系の計13冊を購入した男性(37)は「新刊書店にない本や高くて買えない本も半額で手に入った」と声を弾ませた。
 土方さんは「目指すのは若い頃に通っていたような『昭和の古本屋』。本好きはいつの時代もいる。はやりのカフェはないが、しっかりと本を届けたい」と話す。
 当面の営業時間は正午〜午後8時で不定休。連絡先は022(298)8455。


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2019年04月17日水曜日


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