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湯沢の三関せり、生産額1億円突破 鍋ブームで高値続く

露地栽培の三関せりを収穫する農家。仙台セリ鍋効果で生産額、出荷量が順調に伸びている=秋田県湯沢市

 秋田県湯沢市の伝統野菜「三関(みつせき)せり」の生産額が2018年度に1億286万円となり、初めて1億円を突破した。宮城県内の「仙台セリ鍋」ブームで出荷量が増えた上、セリの取引価格の高値傾向が続いているため。関係者は生産額の底上げに意欲を見せる。

 三関せりの生産額の推移はグラフの通り。4673万円だった2011年度から右肩上がりで、18年度には2.2倍となった。
 仙台セリ鍋は東日本大震災後、再生の道を歩み始めた宮城の食のシンボルの一つとして人気が高まった。宮城県産のセリは品薄となり、取引価格も跳ね上がった。
 こうした状況を踏まえ、こまち農協(湯沢市)は12年度、仙台へ向けた三関せりの出荷を開始。秋田県外向けは順調に増え、18年度は約3割を仙台や関東などに出荷した。以前の出荷先は県内に限られ、きりたんぽ鍋の具材などに使われることが多かった。
 三関せりは江戸時代から湯沢市三関地区で栽培されてきた。三関せり出荷組合の生産者は約50人で栽培面積は約5ヘクタール。生産量は11年度の3.5トンから、18年度は5.9トンと1.7倍に増えている。
 こまち農協は14年4月に「三関せり」の地域団体商標を取得している。同農協中央総合支店の佐野広光さん(45)は「セリ鍋ブームでセリ自体の認知度が高まっている。産地として今後も生産額のさらなる増加を目指す」と語る。


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2019年04月17日水曜日


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