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被写体は道路作業員 写真家の山崎エリナさん、福島の補修現場巡る

収録されている道路補修の現場写真
山崎エリナさん

 国内外で活躍する写真家山崎エリナさんが、福島県内の道路補修現場などを撮った写真集「インフラメンテナンス」を出版した。県内のトンネルや舗装、除草、除雪などの現場を巡って撮影した計約100枚が収録されている。
 被写体は、脚光を浴びることが少ない補修作業員。アスファルトを舗装し直したり、背丈ほどの雑草を刈り取ったりする地味で地道な姿にレンズを向けた。真っ暗のトンネルの中、かすかな光を頼りに仕事に打ち込む作業員も写している。
 「不眠不休で私たちの安全な暮らしを守ってくれている」「むせるような暑さの中、滝のように流れてくる汗。それでも彼らは黙々と作業をこなす」など山崎さんの文章も添えられている。
 神戸市出身の山崎さんは欧米などを旅しながら、現地の人々の営みを撮影し、エッセーも執筆してきた。寿建設(福島市)に依頼され、初めて補修現場を撮影したのは2017年秋。当初は戸惑いの連続だったが、「毎月、足しげく通ううちに柔らかい笑顔のご褒美をもらえるようになった」と振り返る。
 道路規制をして行うインフラメンテナンスは、渋滞を引き起こすため厄介者扱いされやすい。写真集の出版には、社会基盤を支える修繕現場を多くの人に知ってもらう狙いもある。
 山崎さんは「小さなひび割れを魔法使いのような手際で直す作業員の魅力と誇りを感じてほしい」と強調する。寿建設の森崎英五朗社長も「行政がインフラメンテナンスの大切さをPRしてきたが、伝え切れなかった。ビジュアルという新しい形で発信する意義は大きい」と語る。
 B5判、144ページ。2160円。連絡先はグッドブックス03(6262)5422。


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2019年04月19日金曜日


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