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<震災遺構>旧門脇小「部分保存」変更せず 石巻市、8月にも解体着手

宮城県石巻市の久保智光復興政策部長(右)から回答書を受け取る本間さんら

 東日本大震災の遺構として宮城県石巻市が旧門脇小を部分保存する方針に地元住民が再考を求めている問題で、市は19日、方針は変更しない意向を地元住民でつくる「全体保存を要望する会」に伝えた。8月にも解体に着手する。住民側は「全ての説明が不足している」と反発を強めている。
 市は市民アンケートの再実施や市伝承検討委員会の開催はいずれも行わない考えを示した。費用については、全体保存の整備費(2017年3月時点)が9億4900万円(部分保存は5億5000万円)、維持管理費は10年で1億5400万円(9600万円)になると説明。部分保存には観察棟の経費が含まれない。
 「住民合意」に関する復興庁への説明が事実に反するとの指摘には、17年の市議会全員協議会や町内会役員との打ち合わせなどで異論が出なかったことを挙げ、理解を求めた。
 回答書を受けた同会の本間英一さん(70)は「市民の意見を大切にすると言っているが、意見を聞く場はなかった」と市の対応を批判。阿部豊和さん(67)は「遺構としても、この地を去った人たちにとっても今の形が一番貴重だ」と訴えた。
 市は20年度末までの整備を目指し、市議会6月定例会に関連議案を提出、8月にも解体に着手する方針。
 同会は3月22日、亀山紘市長にアンケートの再実施や全体保存する場合の費用の明示など4点を求める要望書を提出していた。


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2019年04月20日土曜日


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