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<潮風トレイル>被災地巡る支援の道 閖上に拠点完成

テープカットで開所を祝う関係者ら

 東日本大震災の沿岸被災地を歩いて支援する環境省のプロジェクト「みちのく潮風トレイル」で、本部機能を担う拠点施設「名取トレイルセンター」が名取市閖上に完成し、現地で19日、開所式があった。
 地元関係者ら約30人が出席し、テープカットで祝った。施設を管理するNPO法人みちのくトレイルクラブ(名取市)の佐々木豊志代表理事が「震災をいつまでも語り継ぐための記憶の道とすることが、大きな使命だ」とあいさつした。
 名取トレイルセンターは敷地面積約2万平方メートル。本館は木造平屋約1140平方メートルで、展示室や作業室のほか、ハイカー向けに休憩スペースや無料のシャワー室などを備えている。総事業費は約6億円に上る。
 名取トレイルセンターはみちのく潮風トレイルの沿線5カ所にある支部を統括する。全線のルート情報や宿泊、食事などの情報を集約し、センター内の大型パネルで掲示。スタッフ4人が常駐し、ハイカーの相談に応じる。
 みちのく潮風トレイルは八戸市から相馬市までの4県28市町村に全長約1000キロのルートを設定し、これまでに750キロが開通した。石巻市から仙台市や、岩手県内の一部区間など計250キロが未開通だが、6月9日に全線開通する。
 開所式に先立ち、津波被害から復興が進む閖上地区を歩く記念イベントがあり、約50人が2.5キロを散策した。名取市の今野弘身さん(78)は「5000歩以上も歩き、気持ちいい。1年ぶりに閖上に来たが、(復興は)だいぶ進んでいる」と話した。


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2019年04月20日土曜日


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