宮城のニュース

「凍天」の木乃幡 自己破産申請へ 負債7億円

シャッターに営業停止を知らせる張り紙が掲示されたJR仙台駅構内の店舗

 「凍天(しみてん)」で知られる餅菓子製造販売の木乃幡(このはた)(名取市)は22日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した南相馬市の本店工場を名取市に移転していた。帝国データバンク仙台支店によると、負債額は2018年6月期末時点で約7億7400万円。
 仙台支店によると同社は1965年に創業し、84年に法人化。福島の伝統食「凍み餅」をドーナツ生地で包んだ凍天を主力商品に、福島県内の店舗やインターネットでの販売を手掛け、06年6月期の売上高は約3億8700万円に上った。
 ただ、南相馬市原町区の本店工場が原発事故の旧警戒区域に含まれたことで、風評被害もあって売り上げが減少。JR仙台駅など宮城県内にも出店し、14年には4億円以上を投じて名取市に新工場を再建したが、回復に至らなかった。
 借入金負担が収益を圧迫していたところ、売り上げの3割を占めた福島市の店舗が借地権契約の終了で今年1月に閉鎖。3月には、東電に請求していた工場移転費用の賠償について、主張した実損額8億円を大幅に下回る約1600万円の和解案を提示されたと公表した。
 3月にクラウドファンディングによる資金援助を呼び掛けたが、調達のめどが立たず事業継続を断念した。


関連ページ: 宮城 社会

2019年04月23日火曜日


先頭に戻る