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<いぎなり仙台>学食さ行ぐべ![3]夜は居酒屋大人も満足/東北福祉大「郷」

定食を味わう学生ら。ご飯は自分で盛ることができる

 夜の学生食堂に中年男性がぽつぽつと座っている。木を基調にした店内には、調理場とプロ野球中継の音だけが響く。「本当に学食?」。落ち着いた「大人の雰囲気」に正直驚いた。
 東北福祉大(仙台市青葉区)の学食「郷(ふるさと)」は、JR東北福祉大前駅に隣接するキャンパスにある。昼は学生メインの食堂だが、夜は近所の人も利用する「居酒屋」に変わる。
 近くに住む地方公務員佐々木秀昭さん(63)も常連の一人だ。いつ来るのか聞くと「ちょっと寄り道したい時かな」。のれんのくぐりやすさがリピーターを増やす。
 気が付くと午後9時前。おなかもすいたので、一番人気の鶏唐揚げ定食(590円)を注文した。
 唐揚げにかかった濃いめの甘酢あんが絶妙。丼のご飯は山盛り。やっぱり学食だ。そんなボリュームたっぷりの定食も、学生たちはあっという間に平らげた。
 献立は2008年の開店以来、パートのお母さんたちが考えてきた。定番の野菜炒め定食(590円)は野菜はもちろん、豚肉も多め。健康と食べ応えを両立させた。
 夜の調理を担当する鈴木のぶさん(69)は「1人暮らしでも野菜を取れるようなメニューにしている。孫のような学生といると、自分まで若返る」と笑う。
 夜はビールや日本酒を提供する。仕事終わりの新米記者も富谷市の地酒「鳳陽」を注文。ほろ酔いの中で少しだけ古里の弘前に思いをはせた。(奥瀬真琴)

[郷] 仙台市青葉区国見1の19の1。定食や丼、麺類(400〜700円)を提供。夜は一品料理(400円〜)、日本酒(500〜700円)、ビール(500円)なども出す。営業時間は午前11時半〜午後2時、午後6時〜9時半。土日祝日定休。駐車場はない。連絡先は022(728)0602。


2019年04月24日水曜日


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