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朝ドラ、福島へ「エール」 古関裕而記念館に客足回復の効果

朝ドラ効果で客足が回復している古関裕而記念館=福島市入江町
古関裕而さん

 作曲家古関裕而(ゆうじ)さん(1909〜89年)をモデルにしたNHK連続テレビ小説「エール」の来春放送開始が決まり、出身地の福島市内にある記念館が盛況となっている。東日本大震災後に来館者数が落ち込んでいたが、朝ドラ効果で客足が回復しつつある。

 1988年開館の福島市古関裕而記念館は古関さんの生誕100周年に合わせて2009年度に入場を無料にした。08年度に約1万6330人だった来館者は、09年度に2万8750人に増えたが、震災後の11年度には8960人まで激減した。
 その後は1万3000人前後で推移。今年2月末のドラマ放送開始決定を受けて客足が回復し、3月には福島県内外から前年同月の倍に当たる約1700人が来館した。勢いは4月に入っても止まらないという。
 同年代の仲間14人と見学に訪れた相馬市の無職丹野孝子さん(78)は「知っている曲ばかりだが、作曲した古関さんについては詳しくなかった。記念館で知識を深めたことでドラマの見方も変わる。放送開始が楽しみ」と笑顔を見せた。
 古関さんは、全国高校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」をはじめドラマ主題歌や歌謡曲など約5000曲を作曲。記念館の学芸員氏家浩子さんは「誰もが口ずさめて親しみやすく、当時の日常生活と密接に結び付いた曲ばかり」と古関さんの人気を解説する。
 明治に生まれ、大正、昭和の激動の時代に活躍した古関さん。「作曲することによって同時代を生きた人々に彼なりの『エール』を送ったのではないか」と氏家さんは話している。


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2019年04月24日水曜日


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