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<百尺観音>修復へCF活用 経年劣化震災で損傷 相双五城、いわき信組資金募る

損傷が進む百尺観音

 相双五城信組(相馬市)といわき信組(いわき市)は23日、経年劣化が激しい上、東日本大震災で損傷した相馬市日下石の「百尺観音」の修復と全体像完成のため、クラウドファンディング(CF)で資金を集めると発表した。5月1日から一般や法人の支援を募る。
 百尺観音は1931年、平和を願う磨崖仏として建立に着手。代々引き継がれ、4代目の荒陽之輔さん(33)までの88年間で高さ88尺(約26メートル)となった。昭和の中頃には多くの観光客が訪れていた。
 粘土質の壁面を彫ってモルタルで固めてきたが、劣化による傷みに加え震災で左手が崩落するなど、放置すれば像が崩壊しかねない状態になったという。
 関係者が昨秋、NPO法人百尺観音復興基金(相馬市)を設立し、インターネットでの資金調達を決めた。当初の3年は、モルタルの修復など緊急性を要する工事費用1000万円超を目標に支援を呼び掛ける。
 その後、左手の修復費用約3000万円を募る考え。着工100年をめどに下部を彫って脚部と台座建設を進め、118尺の完成形を目指す。費用の総額は1億円を超すとみられる。
 記者会見した荒さんらは「以前あった頭頂部へ続く参道や遊歩道も整備し、相馬地方の観光資源として後世に残したい」と話した。
 クラウドファンディングはサイト「FAAVO磐城国」に会員登録し、3000〜5万円の5コースから選ぶ。額に応じた返礼品がある。


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2019年04月24日水曜日


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