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<東北主要企業調査>来春採用「増やす」25.8% 意欲鈍化

 東北に本社を置く主要企業のうち、2020年春の新卒者採用数を19年春よりも増やす企業は25.8%にとどまることが、河北新報社が実施したアンケートで分かった。19年春の計画を聞いた前回調査より3.4ポイント減少し、過去5年で最も低い。サービス業や製造業を中心に採用意欲の鈍化がうかがえた。

 採用計画の推移はグラフの通り。「増やす」と回答した企業は東日本大震災後の12年春以降、3割前後の水準が続いている。20年春は「減らす」が9.0%、「採用しない」は2.2%だった。
 業種別で「増やす」の割合が大きいのは専門店・小売りの60.0%。前回ともに4割を超えた製造業は26.7%、サービス業は22.2%にとどまった。食品・外食は「増やす」がゼロで、百貨店・スーパーも1社だけだった。「減らす」はサービス業の44.4%が最多だった。
 企業別では、東洋ワーク(仙台市)が19年春実績の約2.3倍の500人を計画し、うち150人は外国人を採用する予定。薬王堂(岩手県矢巾町)は39人増の150人を計画する。
 20年春の採用規模と過去のピーク時との比較は、「ピーク時以上」「同水準」が合わせて46.0%。採用環境を聞いた質問では「前年に比べて売り手市場」が64.0%を占め、学生優位の状況は変わらない。
 19年春の実績は、計画通りの人数を採用できた企業が前年比10.1ポイント減の29.2%。サービス業は4割を超えたが他は2、3割台が多く、前回調査で8割に達した銀行は26.7%に低下した。運輸は前年に引き続き全社で計画通りの採用ができなかった。
 19年春採用での想定に対する応募率は「70〜90%未満」が30.3%に上り、「50〜70%未満」が12.4%、「50%未満」も6.7%だった。
 自由記述では採用活動について「学生の動きが早期化している」「応募の減少や内定辞退で長期化する」との意見が目立った。学生の特徴については「企業研究が不足している」「仕事の中身より休日やライフスタイルを気にする傾向」との声も多かった。
 アンケートは東北の上場企業など125社を対象に3月中旬〜4月上旬に郵送で行い、90社(72.0%)から回答を得た。


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2019年04月24日水曜日


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