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<青森知事選>野党共闘、反原発が鍵

佐原氏(左から4人目)と共に知事選立候補の記者会見に出席する大竹共同代表(左)

 任期満了に伴う青森県知事選(5月16日告示、6月2日投開票)は、ともに無所属で、現職の三村申吾氏(63)と新人の歯科医佐原若子氏(65)による一騎打ちの構図がほぼ固まった。佐原氏を立てた「市民連合あおもり」は県内の野党各党との共闘を目指し、秋波を送る。原子力政策で一致点を見いだせるかが共闘実現の鍵となりそうだ。

 佐原氏は1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故などを機に反原発の活動に傾倒。全国の集会で講演することもあった。長年佐原氏と活動してきた市民連合の幹事は「佐原さんはこの(反原発の)分野では有名な人」と語る。
 複数の関係者によると、市民連合は今年に入り、知事選の候補者探しを本格化。佐原氏を含めた4〜5人に内々に出馬を打診していた。他の候補者の辞退を受けて、最終的に佐原氏が立候補を決意したという。

◆政党ごとに温度差

 立憲民主、国民民主、共産、社民の各党は独自候補の擁立を見送る方針を固めている。佐原氏への支援については政策で一致できることを条件に、常任幹事会などで正式に対応を決める。市民連合は今後、野党との協議を通じて政策を練り上げる。
 原子力政策を巡っては、「原発ゼロ」を掲げる市民連合、立民、共産、社民の4者と、国民との間に多少の温度差がある。国民県連幹部は「支持母体の連合などとの関係もあり、反原発や反核燃を前面に出されると支援は難しい」とこぼす。

◆「違った旗掲げる」

 市民連合の大竹進共同代表が原発ゼロを掲げて出馬した2015年の前回知事選でも、当時の民主党県連は自主投票を選んだ。
 そうした事態を避けるためか、大竹共同代表は20日の佐原氏の出馬会見で「(市民連合の)反原発のトーンが変わる可能性はある」と言及。「反原発の旗は持ち続けながら、選挙ではちょっと違った旗も掲げる」と一定程度譲歩する姿勢をちらつかせた。
 国民以外の野党は大竹共同代表の発言に理解を示す。共産の畑中孝之県委員長は「原発、核燃から県民の命を守るという立場がはっきりしているのであれば問題ない」と話す。
 立民の山内崇県連代表も「原発政策だけで佐原氏への支援の可否を決めるわけではない」と語る。国民を含めた共闘について、社民の斎藤憲雄県連幹事長は「反原発のニュアンスを弱めるのは戦術的にあり」と前向きだ。
 佐原陣営と国民がどれだけ歩み寄れるかが焦点となる。

◎連合青森、自主投票へ 特定候補への推薦見送り

 青森県知事選で、連合青森は24日、特定候補への推薦を見送り、自主投票とする方針を固めたことを明らかにした。来月10日の執行委員会で正式に決める。
 知事選には、自民党県連と公明党から推薦を受けて5選を目指す現職の三村申吾氏(63)と、市民団体が推す新人の歯科医佐原若子氏(65)が立候補を表明している。
 現職知事への推薦は3期までとする連合本部の規定により、三村氏は推薦の対象外と判断。反原発を主張する佐原氏については、傘下の電力系労組にも配慮し、推薦できないとした。


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2019年04月25日木曜日


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