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イチゴ栽培、最先端で 福島・大熊に植物工場完成 7月初収穫へ

栽培設備に苗のポットを並べる社員

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が一部解除された福島県大熊町にイチゴを栽培する植物工場が完成し、24日に内覧会があった。最先端設備の導入によって周年栽培・出荷するのが特徴で、7月中旬の初出荷を目指す。
 避難指示が解除された大川原西平に、町が約20億円を投じて建設。高さ約4.5メートルのビニールハウスを連ねた施設で、全体の広さは約2.9ヘクタール。町出資の株式会社ネクサスファームおおくま(社長・吉田淳副町長)に貸与し、同社が運営する。
 発光ダイオード(LED)や養液を使い、コンピューター制御で栽培する方式。イチゴ生産加工業「杜のいちご」(宮城県七ケ宿町)の技術指導を受けた。出荷時に全量検査する放射能検査装置も備える。
 夏秋出荷の加工用「すずあかね」、冬春出荷の生食用「かおり野」「とちおとめ」など計6品種を育てる。初年度の収穫は計20トン、売り上げは2000万円超を見込む。8年後は売上高2億円を目指す。
 社員は町出身の20、30代を中心にした8人で、既に苗作りに励んでいる。大川原地区出身の横川圭介さん(32)は「子どもたちに喜んで食べてもらえたらうれしい」と話した。
 高齢者や障害者をはじめ誰もが働ける農業を目指し、帰還町民ら30人のパート従業員を募集する。徳田辰吾取締役工場長(39)は「日本一安全でおいしいイチゴを生産するとともに、作業負荷を減らして生産性を向上させる農業のモデルにしたい」と話す。 


2019年04月25日木曜日


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