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<かわまちてらす閖上>朝市と連携、地域で伸びる 桜井広行社長に聞く

[さくらい・こういち]早大卒。2008年、ゆりあげ港朝市協同組合代表理事に就任し、17年9月から現職。名取市の魚介類販売「さくらい水産」社長。64歳。名取市出身。

 宮城県名取市閖上地区で25日開業した商業施設「かわまちてらす閖上」は今後どのように事業を展開し、地域の復興にどんな役割を果たそうとしているのか。運営会社の桜井広行社長に展望を聞いた。(聞き手は岩沼支局・小沢一成)

 −閖上の人口は震災前の約5700から3月末で約1200に減少している。商圏や目標客数は。

 「商圏は仙台近郊から白石市あたりまでと考えている。特に週末は家族連れや若い人たちに遊びに来てほしい。来客数は平日1000〜1500人、土日7000〜8000人と見込んでいる」

 −日曜は近くのゆりあげ港朝市が盛況だ。連携やすみ分けをどう考えるか。
 
「朝市を訪れる人は5000〜7000人だが、閖上に店が増えれば客はさらに増える。経営者は競争を生き残るために工夫する。仮に脱落者が出ても誰かがカバーすれば、地域として伸びていく」

 −地域住民にとっても待望の商業施設となる。

 「今の閖上には店がほとんどなく、お年寄りは買い物が大変だ。身近で必要な商品を用意し、食堂もある。気楽に利用できる商店街を目指したい」

 −復興が進む閖上地区で、どんな役割を担うのか。

 「閖上は震災で何もなくなり、もう終わりだと思ったが、税金が投入され、チャンスをもらった。昔の閖上を取り戻すことはできないが、もっと人口が増えるよう街づくりの一助となりたい」

 −今後の事業展開は。

 「川べりでのビール祭りや炉端焼き、屋形船など家族で楽しめる企画を考えたい。閖上には朝市や名取トレイルセンター、2020年秋に開業予定のサイクルスポーツセンターなどがある。互いに連携し、街をセットで売り込みたい」


2019年04月26日金曜日


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