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活気創出、復興へ明るく「かわまちてらす」名取・閖上に開業

名取川の堤防沿いに建てられた「かわまちてらす閖上」

 東日本大震災の津波被害を受けた宮城県名取市閖上地区で、商業施設「かわまちてらす閖上」が25日、グランドオープンした。市内外の23事業者が飲食や物販・水産加工品販売など27店舗を出店する計画で、当初は23店舗でスタートした。復興が進む閖上地区でにぎわいづくりの拠点を目指す。

 現地であった記念式典には地元関係者ら約100人が出席。山田司郎市長が「新しい閖上の生活、生業の再建、観光交流の拠点となる。市内外から観光客が訪れる場になってほしい」と祝辞を述べた。運営会社の桜井広行社長らがテープカットをして開業を祝った。
 商業施設は敷地面積約4500平方メートルで、名取川の堤防と同じ高さの側帯を盛るなどして整備。木造平屋の施設3棟などが連なる。外壁の色は閖上の象徴とされる名取川堤防沿いの松並木「あんどん松」や海をイメージし、ダークグリーン「海松藍(みるあい)」を選んだ。
 出店する27店舗の業種別は飲食13店、物販・水産加工品販売12店などで、地域住民向けに美容室やコインランドリーも入った。このうち震災前に閖上で営業していたのは、飲食店「漁亭浜や」や中華料理店「浜一番」、水産加工品販売「まるしげ商店」など9店舗に上る。
 初日は各店が野菜や水産加工品を格安で販売したり、笹かまぼこなどを振る舞ったりして、大勢の来客でにぎわった。浜一番の店主渡辺哲也さん(58)は「(震災以来)8年ぶりに閖上に戻って来られたのがうれしい」と言い、ちりめんを販売する魚匠鈴栄の店長鈴木杏梨さん(25)は「店ができたことで知名度も上がる。県産食材を使った商品も増やしたい」と話した。
 仙台市太白区の看護師亀岡真美さん(36)は「海鮮やデザートなどいろいろな食べ物を選べるのがいい。景色もきれいで、家族でまた来たい」と語った。
 商業施設は年中無休で、営業時間は各店で異なる。5月6日までゆりあげ港朝市駐車場からシャトルバスを随時運行する。


2019年04月26日金曜日


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