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デザイナーの夢譲れない 仙台出身の18歳・佐々木さん「エル」コンクール優勝

新たなデザインの考案に励む佐々木さん=2019年3月

 仙台市泉区出身の佐々木あやめさん(18)が、日本で初開催された服飾デザインコンクール「エル・ソリダリテ・モード・ジャパン」で優勝した。幼い頃からの夢だったファッションデザイナーを目指し、4月から東京の専門学校で学んでいる。

 コンクールでは支給されたデニム素材の生地でワンピースを制作した。余った生地は15センチ四方に裁断。手作業で縦糸と横糸を一本一本引き抜き、格子状に色の濃淡を表現した20枚をワンピースに縫い付けて柄を描いた。
 「色とりどりの日常が重なって人生がつくられる様子を表現した」と佐々木さん。一枚一枚の模様を変え、夢に向かって日々努力してきた自分の思いを重ね合わせた。
 制作には約2カ月かかった。佐々木さんは「手作業で作るのは本当に大変だった。デザイナーになるという夢は譲れないという一心で乗り切った」と振り返った。
 コンクールはフランスのファッション誌「エル」の日本版「エル・ジャポン」を出版するハースト婦人画報社(東京)が昨年、若手デザイナーの育成を目的に初めて開催した。
 国内の18〜25歳の女性が対象で30人が参加。昨年6月から書類選考などで候補者が絞り込まれ、今年3月上旬にあった5人による最終選考会で佐々木さんの優勝が決まった。
 佐々木さんは市内の東北生活文化大高卒。高校入学時に毎日1枚デザイン画を描くと決め、3年間継続した。3年時の担任だった長岡貴史教諭は「必ず有言実行する。人とは違う視点を持っていて、将来が楽しみだ」と期待する。
 春から東京の専門学校「エスモードジャポン」に入り、夢への階段を上り始めた佐々木さん。優勝に伴って給付型の奨学金を受けられるほか、授業料も免除された。「性別や体形に関係なく似合う服を作って、世界中の人に着てほしい」と笑顔を見せた。


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2019年04月26日金曜日


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