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釜石の地域おこし隊2人、空き家バンク制度利用した民泊施設開設

民泊施設「ヘイタハウス」のリビングで食卓を囲む宿泊者と地元の若者たち

 岩手県釜石市の地域おこし協力隊員2人が、市の空き家バンク制度を利用してルームシェアと宿泊客の受け入れを組み合わせた民泊施設を開設した。空き家活用、家賃負担の軽減、交流人口の増加と一石「三鳥」のモデルケースに市も期待を寄せる。
 釜石市平田地区の住宅地に開業した「ヘイタハウス」は築25年の木造平屋。ともに千葉県出身の吉野和也さん(38)と神脇隼人さん(30)が、10年間空き家のままだった住宅に移り住んで準備してきた。
 間取りは4LDKで、2部屋を吉野さんと神脇さんがそれぞれ利用し、3人用と4人用の2部屋を宿泊客に提供する。台所や風呂はみんなの共用で、リビングが交流の場になる。
 開業初日の6日には東京と仙台から5人が宿泊。吉野さんらの友人も手伝いに訪れ、食事を囲んでの語らいが夜遅くまで続いた。素泊まりで1泊3500円(税別)が基本という。
 宿泊した東京の団体代表原田奈実さん(24)は「人を知ることで地域を深く理解できるし、さらに深い交流につながる。ホテルにはない魅力を持った場所。周囲にも勧めたい」と話す。
 釜石市は単身者向けの入居物件が少ない上、家賃は首都圏並み。一方で一戸建ての空き家が多く、市が2016年に実施した調査では831戸に上る。
 市は昨年12月、不動産情報サイトの運営会社と空き家の利活用に関する協定を結んでおり、今回の民泊施設整備も協定の一環だ。
 「民泊の収入で家賃負担が減るのは移住者にとって非常に助かる」と神脇さん。吉野さんも「地元の人も飲み会などに利用してほしい。交流の拠点にしたい」と意気込む。
 宿泊は「Vacation STAY」などの予約サイトで受け付ける。


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2019年04月26日金曜日


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