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<平成の東北スポーツ>高校・大学の躍進/努力重ね全国頂点 大旗白河越え令和こそ

全国高校サッカー選手権で初優勝を決め喜ぶ盛岡商イレブン=2007年1月
国体バレーボール少年女子で優勝し、高校3冠を達成した古川商=1999年10月
気持ちを表に出し、夏の甲子園決勝のマウンドで全力投球する仙台育英高のエース大越=1989年8月

 平成の時代、東北のアスリートたちは全国で、世界で活躍した。五輪での金メダル獲得、プロ野球東北楽天の誕生と日本一、仙台や山形などJリーグチームの躍進、高校のバスケットボールやサッカー、駅伝などでの全国制覇…。私たちの胸を熱くしてくれた、選手たちの奮闘をたどった。

 ひたすらに走ってつかんだ頂点だった。2007年1月に決勝があった第85回全国高校サッカー選手権は、盛岡商がひたむきな戦いぶりで栄冠をつかんだ。そこから10年。今度は青森山田が初制覇を果たす。雪国のハンディを感じさせない鮮やかなパスサッカーが、日本のサッカーファンを魅了する。同校は今年1月決勝の97回大会も制した。

 平成の30年余で、多くの高校・大学チームが日本一に輝いた。中でも男子の高校バスケットボールは活躍が目覚ましい。ウインターカップの名で知られる全国高校選手権は、東北勢が16度制している。
 平成の初期は能代工(秋田)の黄金期。1990年から2連覇、95年から4連覇を果たした。名将佐藤久夫監督率いる宮城の公立校・仙台が続き、99年から2連覇を飾る。佐藤監督は私立の明成(宮城)も5度頂点に導いている。

 陸上は「冬の都大路」全国高校駅伝で仙台育英が93年にアベック優勝を飾ったのを皮切りに、男子が7度、女子が3度頂点に立っている。女子バレーは全日本高校選手権で古川商(現古川学園)が90、98、99年の3度制覇。全日本大学野球選手権は、東北福祉大が3度優勝している。
 それでもまだ東北勢が手にしてないものがある。高校野球、春夏の甲子園での大旗だ。

 平成が始まった1989年夏、大越基投手(元ダイエー)擁する仙台育英が帝京(東京)に敗れて以降、決勝に進むこと9度。いずれも頂点に届いていない。
 2003年夏はダルビッシュ有(現カブス)の東北(宮城)が常総学院(茨城)に敗れた。09年春は菊池雄星(現マリナーズ)の花巻東(岩手)が清峰(長崎)に0−1で屈した。光星学院(青森、現八戸学院光星)は11年夏から3大会続けて決勝で涙をのんだ。
 昨夏は吉田輝星(現日本ハム)の金足農(秋田)が旋風を巻き起こしたが、決勝は大阪桐蔭に完敗。「白河の関越え」は令和の時代に持ち越された。


2019年04月26日金曜日


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