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<小型クロマグロ>宮城県が初の漁獲停止命令 設定枠超過の恐れ、9月まで

 宮城県は26日、太平洋沿岸での小型クロマグロ(30キロ未満)の漁獲量が、県の定める漁獲枠を超える可能性が高まったとして、9月末まで漁獲を停止するよう県内の関係漁業者に命令した。東北6県で命令が出たのは宮城が初。
 命令の対象となるのは、定置網を除く漁船漁業で、カジキ流し網や浮きはえ縄、引き網などによる漁獲。違反した場合は3年以下の懲役か、200万円以下の罰金となる。
 県が設定した4〜9月分の漁獲枠1.5トンに対し、11日と15日のカジキ流し網漁で、漁獲量は96%に当たる計1.445トンに達した。県は15日に県内の関係漁協に漁獲停止を求める勧告を出していた。
 命令は、水産庁が昨年1月に導入した太平洋クロマグロ漁の法規制を受け、県が今年3月、新たに設けた規則に基づく措置。県規則は漁獲枠に対する漁獲量が95%を超えると命令を出すことを定めている。
 県水産業基盤整備課によると、カジキやサメを狙うカジキ流し網漁で小型クロマグロが交じるケースが多い。世界的な資源管理が進み、クロマグロが増加していることに加え、海水温の上昇で分布域が広がっていることも要因とみられる。
 クロマグロ漁は国が管理する沖合漁業と都道府県管理の沿岸漁業に分けられる。国から割り当てられた小型クロマグロの2019年度の県漁獲枠は53.5トン。県は漁船漁業に6.6トン、定置網に44.2トン、調整枠に2.7トンを割り振った。
 停止命令は、26日に宮城県庁であった宮城海区漁業調整委員会でも報告され、委員からは漁業への影響を懸念する声が上がった。


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2019年04月27日土曜日


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