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<アンテナショップ>福島県好調 18年度・売り上げ初の10億円超 目玉の日本酒けん引

福島県の特産品を集めた県観光物産館。東京の日本橋ふくしま館とともに売り上げを伸ばしている

 福島県の特産品などを扱う県観光物産館(福島市)と日本橋ふくしま館(東京)の売り上げが、2018年度に初めて10億円を超えた。全国新酒鑑評会で高評価を得る日本酒を前面に押し出す戦略と、アンテナショップ激戦区の東京での地道な売り込みが奏功した。関係者は「『復興支援』で買ってもらえる時期はとうに過ぎた。実力勝負でさらに上を目指す」と意気込む。

 物産館は02年、ふくしま館は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の14年に開館した。近年の売り上げの推移はグラフの通り。18年度は物産館が震災前の約2倍に当たる5億9629万円、ふくしま館も過去最高となる4億3221万円を達成した。
 両館に共通して最も売れる商品が日本酒だ。18年度の売り上げの構成比は酒類が23.9%で最も多く、菓子が22.6%で続く。特に物産館は17年12月のリニューアルで日本酒売り場を大きく広げ、酒類売り上げを17年度から4割アップさせた。
 全国のアンテナショップがしのぎを削る東京では各種イベントに出店する「外販」も重要になる。ふくしま館は18年度、駅前や地下街で開かれるマルシェから政党の大会まで年150カ所に出店し、外販だけで1億円以上を売り上げた。
 物産館館長でふくしま館副館長も務めた桜田武さん(49)=県観光物産交流協会職員=は「ふくしま館の売り上げは(立地する)東京・日本橋近辺ではトップ級。だが北海道や沖縄県のショップは年に8億〜9億円を売り上げるとされ、上には上がある」と解説する。
 今後の目標は新たな目玉商品の開発だ。これまでもメーカーと協力し合い、カステラなどの菓子類を中心に新商品を作ったが「ポテンヒットはあってもホームランは打てていない」(桜田さん)。
 地元客中心の物産館と観光客が多いふくしま館では好まれる商品やデザインに微妙な違いがあるが、桜田さんは「そんな違いを超えて売れる大ヒット商品を生み出したい」と強調した。


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2019年04月27日土曜日


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