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<GW>いざ未知の10連休 東北の各業界、売り上げ増期待も人手確保課題

10連休を前に金融機関は振り込みなどの手続きを行う客で混み合った=26日午後0時50分ごろ、仙台市青葉区の仙台銀行中央通支店

 改元に伴う10連休が27日始まる。東北の観光地やレジャー施設は多くの来客を見込む一方、その間の働き手確保に頭を悩ませる。小売業界は在庫管理、金融機関は現金自動預払機(ATM)の対応に細心の注意を払うなど、各業界が未知の超大型連休に備えた。

<観光地/短期バイトを500人超募集も>
 仙台市太白区の遊園地「八木山ベニーランド」は、10連休で入り込み数が例年の3万人前後から20〜30%伸びると想定。キャラクターショーなどイベントの種類を例年より増やした。
 課題はマンパワー。運営会社エイトリーは、連休中で計500人以上の短期アルバイトを募集した。八木充幸社長は「これだけ長い連休は経験がない。近隣の高校、大学にも声掛けして乗り切りたい」と語る。
 第三セクター三陸鉄道(宮古市)は、3月に盛(大船渡)−久慈間を結ぶリアス線が開業。担当者は「4時間超かかる全区間163キロの乗車を計画する観光客もいるようだ」と明かす。
 いわき市の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」は、宿泊施設の予約が前年比約20%増の満室状態。運営する常磐興産の担当者は「混乱のないように対応したい」と話す。

<小売り/在庫積み増し 釣り銭多めに>
 仙台三越は10日分の仕入れを行い「あらゆる倉庫がぱんぱん」(担当者)。物によっては、連休の中日に特別に配送してもらう対策も取った。ただ、メーカーが休みで靴のサイズ違いなどが早急に取り寄せられない場合もあり、理解を求めていくという。
 藤崎は土産品を扱う食品コーナーが混み合うと予想。連休の初めと終わりにピークを設定して仕入れの量を調整する。金融機関とも相談し、10日分の釣り銭を用意した。
 みやぎ生協は連休中の買い物客は減る予想で、むしろ連休明けの需要増を見込む。担当者は「多くの家庭で連休明けは冷蔵庫が空っぽになるはず。物をそろえておきたい」と話す。
 和風レストラン「まるまつ」などを展開するカルラ(富谷市)は、人手不足を懸念する。「パートやアルバイト、現場経験のある本部の社員も総動員して対応する」と説明する。

<金融機関/ATMと金庫 利用読み準備>
 金融機関が心配するのはATMの管理。お金不足が懸念される一方、入金する人もおり、準備額の調整が難しい。各支店ごとに準備額を決めるが、仙台市青葉区の七十七銀行南町通支店の鈴木拓郎支店長は「利用状況を見つつ精緻に計画を立てる」と話す。
 飲食店などの個人事業者が売り上げの現金を預ける夜間金庫も課題だ。預かる金額が多くなり、受け入れ容量を超えることもあり得る。南町通支店は担当者が一日出勤して状況を確認するという。
 同区の仙台銀行中央通支店の千葉裕子支店長は「年末年始と異なり、10連休は観光客も増え、小売店の書き入れ時になる。3月頃から早めの対応をお願いしてきた」と説明。小売業では両替ができずに釣り銭が足りなくなる恐れもあるが、「必要な取引先からは既に申請をもらい、多めの現金を渡す対応を取った」と語る。

<旅行会社/過去最高予想 反動減を懸念>
 JTBの全国調査では、連休中に複数回旅行する人は51.2%で国内外とも旅行者数は過去最高の予想。10連休をフルに使ったクルーズ旅行も人気だ。東北6県外からの旅行者は弘前や角館といった北東北を訪れる傾向が高い。
 近畿日本ツーリスト東北によると、東北からの旅行者の行き先は海外では台湾やハワイ、東南アジアが人気で、国内では東京、北海道に予約が集まる。国内旅行は3、4泊が多く、長期連休のため例年よりも分散傾向にある。
 一方で大型連休の反動か、6月以降の国内旅行の予約が伸び悩む。同社の担当者は「10連休で散財した分、夏季の旅行を控える流れになるのでは」と懸念する。


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2019年04月27日土曜日


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