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<平成の東北スポーツ>世界へ羽ばたく/メジャーで堂々と 夢追うアスリート躍動

抑え投手として一時代を築いたマリナーズの佐々木=2001年9月(ロイター=共同)
米本土で初優勝し、世界ランキング1位になった宮里=2010年6月(AP=共同)

 プロ野球横浜で「大魔神」と呼ばれた佐々木主浩(東北福祉大出)が1999年冬、米大リーグのマリナーズに入団した。フォークボールを武器に抑えとして活躍し、2000年の新人王を獲得。大リーグ通算129セーブを記録した。
 6年後には宮城・東北高、東北福祉大で2年後輩の斎藤隆も海を渡った。ドジャースなどで登板を重ね、メジャー通算21勝(15敗)84セーブ。ダルビッシュ有(東北高出)、二刀流の大谷翔平、菊池雄星(ともに岩手・花巻東高出)らも最高峰の舞台に挑んでいる。

 ゴルフの宮里藍は東北高3年の03年、当時の日本女子ツアー最年少記録の18歳で優勝。プロ転向後、米ツアーに参戦し、09年に初優勝を飾った。年間5勝を挙げた10年には、日本人で初めて世界ランキング1位に上り詰めた。男子では松山英樹(東北福祉大出)が14年に米ツアーで初勝利を挙げ、17年には全米オープンで2位。あと一歩に迫った日本人男子初のメジャー制覇へ、挑戦が続く。

 サッカーでは東日本大震災が起きた11年、尾花沢市出身の佐々木則夫監督率いる女子日本代表がワールドカップ(W杯)で初優勝。宮城・常盤木学園高出の熊谷紗希(リヨン)、鮫島彩(INAC神戸)ら東北4選手が活躍し、被災者を勇気づけた。
 香川真司(FCみやぎ出身)は10年、ドイツ1部のドルトムントへ移籍した。イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドでもプレーし、今はトルコ1部のベシクタシュに所属する。柴崎岳(青森山田高出)も現在、スペイン1部のヘタフェで奮闘する。

 バスケットボールでは男女ともに東北関係者が本場への道を切り開いた。
 1997年に始まった米女子プロのWNBAで萩原美樹子(福島女高出)が日本人で唯一、プレー。2008年には大神雄子(山形市出身)が日本人2人目のWNBA選手になった。男子では田臥勇太(栃木、秋田・能代工高出)が04年に日本人初のNBA選手に。米ゴンザガ大の八村塁(宮城・明成高出)はNBA挑戦を表明し、6月のドラフトでの指名を待つ。

 ボクシングでは畑山隆則(青森市出身)が世界2階級、八重樫東(大橋、岩手・黒沢尻工高−拓大出)が3階級を制覇。マラソン女子の浅利純子(秋田・花輪高出)は1993年の世界選手権で頂点に立った。

 18年の卓球ワールドツアー・グランドファイナルで最年少優勝を果たした張本智和(木下グループ、仙台市出身)、今季のノルディックスキー・ワールドカップのジャンプ男子で総合優勝を飾った小林陵侑(土屋ホーム、岩手・盛岡中央高出)、18年のバドミントン世界選手権を制した桃田賢斗(NTT東日本、福島・富岡高出)。東北から巣立った選手が、続々と世界の大舞台で躍動する。


2019年04月27日土曜日


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