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<平成の東北スポーツ>五輪で輝く/羽生の連覇に歓喜 東京、北京へ高まる期待

ソチ五輪フィギュアスケート男子で頂点に立った羽生=2014年2月
ロンドン五輪卓球女子団体決勝で奮闘する福原=2012年8月
リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋(右)、松友組=2016年8月

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA、宮城・東北高出)が、2018年冬季平昌大会で男子66年ぶりの2連覇を達成した。同年、個人で最年少となる国民栄誉賞も受賞した。
 14年ソチ、18年平昌の大会後、いずれも仙台市であったパレードは歓喜に包まれた。2回合わせて20万の市民らが杜の都で育った五輪王者を祝福した。

 羽生より先に頂点に立ったのが、高校の先輩、荒川静香。06年トリノ大会のフィギュアスケート女子をアジア人で初めて制した。代名詞の「イナバウアー」は流行語にもなった。

 スピードスケート男子500メートルの加藤条治(博慈会、山形中央高出)は10年バンクーバー大会の銅メダリスト。34歳の元世界記録保持者は、22年北京大会で5度目の出場を目指す。

 冬季大会東北勢初の金メダルは、1992年アルベールビル大会にもたらされた。ノルディックスキー複合団体の三ケ田礼一(八幡平市出身)。得意の飛躍でチームをけん引した。同種目で欧州以外の国が制したのは初めてだった。

 2016年夏季リオデジャネイロ大会ではレスリング女子の伊調馨(ALSOK、八戸市出身)が4連覇を果たした。残り10秒からの逆転は感動を呼んだ。
 女子個人種目の4連覇は五輪史上初で、ギネス世界記録に認定された。国民栄誉賞も受賞。約2年間の休養を挟み、20年の東京大会で5連覇を目指す。

 バドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス、宮城・聖ウルスラ学院英智高出)の金メダルも印象深い。最終ゲーム、2ポイント取られれば負ける16−19から連続5ポイントを奪っての大逆転。胸を熱くした人は多いだろう。
 2連覇が懸かる東京五輪の代表は来年4月末の世界ランキングで決まる。現在、日本勢が上位を占めており、激しい争いになりそうだ。

 東日本大震災の被災地との約束を果たした選手もいた。18年引退した卓球女子の福原愛(仙台市出身)は12年ロンドン、16年リオの2大会連続で団体の表彰台に。大会後、メダルを手に被災地の子どもたちの元へ駆け付け、勇気づけた。3歳で競技を始めた昭和63年生まれの愛ちゃんは平成30年余りのほとんどを卓球にささげた。


2019年04月27日土曜日


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