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「アポ電」宮城でも続発 資産状況把握して標的絞る 東京では強盗殺人事件に発展

 個人情報を調べて現金などをだまし取る相手を絞り込もうと、振り込め詐欺グループが犯行前にかけるアポ電(アポイント電話)が宮城県内でも発生している。資産の状況や家族構成などを把握し、再び現金を要求する電話をかける手口。東京では2月末、アポ電が強盗殺人につながる事件が発生しており、宮城県警は警戒を強めている。
 「口座にある預金残高はいくらか」
 「キャッシュカードの暗証番号を教えてほしい」
 3月15日午前、仙台市宮城野区の70代の無職男性方に、金融機関のコールセンター職員を名乗る男から電話があった。不審に思った男性は途中で電話を切り、事なきを得た。
 捜査関係者によると、金融機関以外にも電話会社や電力会社の契約確認、報道機関の世論調査などと称し、家族構成や預貯金残高などの情報を引き出そうとする電話が最近、宮城県で相次いでいるという。
 アポ電は、1人暮らしの高齢者らターゲットを絞り込む目的があるようだ。宮城県警が過去に摘発した詐欺グループは名簿に「◎」「△」「×」などと印を付け、詐欺グループにとって感触のいい対象のリストを作っていた。
 個人情報を伝えてしまうと、1カ月以内に詐欺グループから再び電話がかかり、現金を要求されることが多いという。
 2月末に東京都江東区であった強盗殺人事件は、資産の状況などを尋ねる電話が発端となり、アポ電が広く知られるようになった。事件以降、不審電話を受けた人がアポ電を疑い、県警に相談するケースが目立つという。
 同様の不審電話は全国的に増えているとみられる。県警捜査2課の加茂輝夫特殊詐欺対策室長は「詐欺グループは新たな手法を次々と出してくる。少しでもおかしいと思ったら、すぐに家族や警察に相談してほしい」と呼び掛けている。


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2019年04月28日日曜日


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