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<与兵衛沼公園>地域の桜に「令和」の名 新時代へ気運高まる

与兵衛沼公園に移植され、令和桜と命名されたしだれ桜

 仙台市宮城野区枡江地区の住民らが新元号にちなみ、地元の与兵衛沼公園にあるしだれ桜を「令和桜」と命名し、地域の新名所にしようと動きだしている。令和時代が始まる5月1日に宮城野区長や住民らが現地に集まり、名前を刻んだ銘板の設置式を開く。
 樹齢60年以上とみられるしだれ桜は、3月まで同区安養寺2丁目の民有地にあった。昨年春、所有者が処分する意向と分かり、多くの近隣住民が「きれいな桜。ぜひ残したい」と熱望し、与兵衛沼公園への移植構想につながった。
 所有者と公園を管理する市の了解が得られたため、枡江コミュニティ・センターの利用者でつくる管理運営委員会は昨年12月、2020年に設立20年を迎えるセンターの記念事業として、しだれ桜の移植に取り組むことを決定。今年3月18日に移植が完了した。
 移植による影響を軽減するため、枝は約8割を剪定(せんてい)せざるを得なかった。桜は今月10日ごろ、例年のように満開となったが、移植前に比べると迫力はなくなってしまった。
 公園利用者でつくる与兵衛沼公園愛護協力会の井上範一会長(72)は「令和の時代が進むにつれて枝ぶりが回復し、立派な桜になると思う。地域の名所に育ってほしい」と期待する。
 令和桜の銘板には、東日本大震災の強い揺れで損傷した市議会本会議場の大理石を使った。地域を挙げて新たな時代の幕開けを祝うとともに、震災の記憶が後世に継がれることを願う。


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2019年04月28日日曜日


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