宮城のニュース

本吉神楽面27枚を復元 再生の舞 石巻・釣石神社で7演目披露

復元された面と新しい衣装で舞が披露された本吉法印神楽

 宮城県石巻市北上町の釣石(つりいし)神社で28日、東日本大震災の津波で流失し、8年ぶりに復元された神楽面による本吉法印神楽が奉納された。装束や舞台も新調され、地域住民は「復興の励みになる」と歓迎した。

 春祭りの前日祭として執り行われ、神楽面全27枚の復活を本殿に報告後、神楽を奉納。「古事記」を題材にした「磐戸開(いわ とびらき)」「魔王退治」など7演目が披露された。地元の女川法印神楽の神楽師11人が参加し、約4時間をかけて舞った。
 同神社宮司で本吉法印神楽会会長の岸浪均さん(64)は「神楽面が戻ってきて感無量だ。衣装や道具も新しくなった。今後は後継者の育成に一層力を入れたい」と意欲を見せた。
 神楽面は東北古典彫刻修復研究所(上山市)が制作した。奉納を見守った渡辺真吾副所長(43)は「ゼロからの作業で、神楽会とは10回ほど打ち合わせを重ねた。平成が終わるタイミングで完成させられて良かった」と話した。
 地元のにっこり自治会の千葉宏一会長(72)は「震災後は借り物の道具だった。本物は違う。被災した地域にとって復興の励みになる」と喜んだ。


関連ページ: 宮城 社会

2019年04月29日月曜日


先頭に戻る